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弦高調整完了デス‼︎



弦高調整のOvation「1985-5」

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屋外撮影⁉︎

とりあえず、指板のサンディングをやって
フレット調整&磨き上げして終了ーっ 

このギター、Ovationにしては(⁉︎)
指板にいいエボニー(黒檀)材を使ってマス‼︎

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わかりずらいけど、指板もスゴくキレイですよ(^。^)b

弦は 「エクストラ・ライト・ゲージ」を張り
弦高も低くなってハイポジションも弾きやすくなりました  

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12フレで6弦側2.5mm、1弦側2.0mm

生(個体)での "鳴り" は、全く度外視ギターでエレキ的に
弦は柔らかく、弦高は低く重視だからねぇ〜


けっきょく、2枚の「シム」はどっちも取り外しました 

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もう弦高調整は限界⁉︎

 これ以上下げようと思ったら、ブリッジ底を削るしかないよねぇ〜
(軟化プラスティックのサドルは削れそうも無い⁉︎)
 
 

弦高調整



また、Facebookの方には昨晩UPしちゃいましたが
「週末のお楽しみ」にしていた
ギターリペア(弦高調整)、昨晩やっちゃいました

もっとも指板調整とか弦張張替えは週末ですけど、、、

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Ovation Collection Model 1984-5

作業紹介前にカキコしますけど
このOvationというギター(メーカー)
1980年代から一気に "市民権" を得てきましたが
最近、購入する人はどんどん減って人気ダウン 
 
 当時は画期的なピックアップシステムでしたが
最近は後付けでいいモノがどんどん出てきてるから当然デス....

だから、当時から "生音好き" なボクは目もくれなかったわけ 

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軟化プラスチックのサドルに、明らかにわかるネジ止め

弦振動をボディに伝えるイチバン大事な部分
サドルからブリッジにかけてがコレだもんね‼︎

これで "生音" がいいわけなく
完全にピックアップ専用設計ですね....


では、弦高調整の話。。。

弦を外してサドルを持ち上げるとサドルとブリッジの間に
不思議な板切れ(基板材質⁉︎)が出てきます ↓  ↓  ↓

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この板切れ

"シム" と呼ばれる弦高調整の板で
オベーション(同様スタイル)のブリッジには、み〜んな入ってマス‼︎

通常は3枚入ってるんだけど、コイツはすでに2枚 

前所有者のM仙人さんは、弦高調整どころか
弦の張替えもしない人なんで、ここをいじるハズもなく
その前のオーナーが1枚抜いたのかな⁉︎

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コンマ1mmづつ厚みが違いマス‼︎

弦高調整はコレを必要に応じて外すだけ....

♫ な〜んだカンタンじゃん ♫ 、、、、???

賢明な人はお分かりですね
「微妙な高さ調整は出来ない」んです、Ovation ってギターは.... 

普通は、サドルを擦って好みの高さにするんですけど
前述したように、Ovationはサドルも軟化プラスチックで
サドルの中にピックアップ素子が入ってるから
サドル、削れないんですよぉ〜

 
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0.7mm厚を外しました

 
「ボウルバック」構造とかピックアップシステムとか
当時としては画期的なギターだったんですが
本物志向が強いいまは売れるわけありませんねぇ〜

実際、このギターも最上位機種のAdamasとかも
音質・作り的にはとってもチープですからね......
 

このあと、週末にプレイヤビリティを高めていきマス  

 

ギターケース・リペア



この金具 ↓ ↓ ↓ の名称知ってる人ぉ〜っ

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アタッシュケースとかハードケースに使われてる
蓋を止める金具(錠)、、、通称だと思うんけど
「パッチン錠」で検索すると出てきマス 

業界(⁉︎)では
「ボックスラッチ」とか「トグルラッチ」
と言うらしいけど "パッチン錠" がピンとくるね‼︎



先日、フレットの打ち替え作業を施させていただいた
ホームステイ中の「Ovation Adamas」

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フレット交換と指板クリーニング&調整で
演奏性は格段に上がったので
弾いてても気持ちよくなりましたが(ハズ⁉︎)

専用ハードケースの "パッチン錠" の1つがぐらぐらなので
こちらもリペアしてあげないといけません 🙅‍♂️


オベーションのケースは、Martin Guitar を意識して
70年代の「Blue Case」と同じ仕様(同メーカー製).....

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形状をパクるだけじゃ無く、仕様そのものも同じなので
Martin Blue Case と欠点もいっしょ‼︎

▪️表装(プラスティック)がヨレる
▪️パッチン錠が外れる
▪️パッチン錠のメッキが弱くサビる


日本製だとこーゆーことは無いんですけどねぇ〜


リペアに必要なのが『丸リベット』

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丸側の反対を押しつぶして固定


ネジ止めならラクなんだけど
ギターケースの場合は、たいがいリベット固定..... 


リベットウチの工具 ↓ ↓ ↓ はもちろん持ってますが
この工具使うためには、大々的に内装を剥がす必要あり

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リベッター(工具)


古いケースなんで内装剥がしも慎重かつ大胆にやらないと....

今週末は忙しいから平日の夜なべ作業かな⁉︎


ギターリペア作業【追記】



「リペア作業 Part.3」で
【当然削っていくと、フレットの断面が "台形" になるので
このあと "カマボコ型" になるよう成形....】
とカキコしましたが、フレット成形には
こんな道具がありマス‼︎

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ヤスリのようなカタチだけど⁉︎ 

平板のようなカタチしてますが、これも立派な(⁉︎)ヤスリ
側面だけにヤスリ部分があるんですヨ 

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半円形(カマボコ)になってマス

これをフレットに当ててカリカリすると
台形状の角が取れますよね 

ただ、そんなカンタンには、、、ねっ!

フレットもいろんなサイズがあるので(2.0〜3.0mm幅)
キレイなカマボコ型にはなりません 🙅‍♂️

だいたい削ったあとはほかの平ヤスリ使って
ゆっくりゆっくり成形
ときどき指の平で撫でながら感覚でね 
 
 

ギターリペア作業 Part.3



フェレット打ち&しば補修も終わったので
最期の作業「フレットの擦り合わせ」

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Ovation 独自のサイドサウンドホール「リーフホール」

サウンドホール(リーフホール)から擦った金属粉が入らないよう
まずは、弱粘テープでフタしときマス

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粘着が付かないよう軽めにペタッ

#800のサンドペーパーをフラットな角材に巻いて
複数のフレット全体に当たるようサンディング

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あくまで軽ぁ〜るく、軽ぁ〜るく

以前は金属の角パイプを使ってましたが
木材のほうが軽くサンディングする意識出来るので
最近はその都度、新品の角材を利用....
 
数回してから確認すると、、、、

 
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わかります⁉︎

 1フレットは低音側、3フレットは高音側から
それぞれ削られた金属粉が出てるでしょ
この削り粉の出具合を見ながら全体調整して仕上げマス‼︎

当然削っていくと、フレットの断面が "台形" になるので
このあと "カマボコ型" になるよう成形....

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成形後、この専用工具を当てて磨きあげ
 
最後は指板表面の汚れをアルコールで拭いてから
↓  ↓  ↓  レモンオイルを塗布

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ツヤ出し


このあと、新品弦を張ってビビリなどないか確認して 
 
これでフレット交換作業は完了デース 


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